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田中貴金属グループ、ノンシアン金めっき液を韓国で生産

2012年8月23日 (木)

拠点・施設田中貴金属グループの日本エレクトロプレイティング・エンジニヤース(神奈川県平塚市)は24日から、同社グループで韓国で化学製品を製造している喜星(ヒースン)金属(ソウル特別市)が、日本エレクトロプレイティング・エンジニヤースのノンシアン金めっき液を韓国市場向けに現地生産・供給する、と発表した。

 

ノンシアン金めっき液は、液晶パネル向け駆動ICのウェハバンププロセスに使われている金めっき液で、韓国現地で生産・供給することにより、日本で生産する場合と比べて、現地顧客への納期を半分以下に短縮することが可能になる。

 

また、日本エレクトロプレイティング・エンジニヤースと喜星金属がそれぞれ製品在庫を保管できるため、サプライチェーン(供給網)へのリスク分散を図ることにつながる。

 

これまで日本エレクトロプレイティング・エンジニヤースでは、製品販売とテクニカルサポートの機能を韓国に設置し、日本で製造しためっき液を韓国へ輸出していた。

 

韓国の液晶産業が本格的に加速していることに伴い、日本エレクトロプレイティング・エンジニヤースでは販路拡大が見込めると判断し、ノンシアン金めっき液を喜星金属が韓国で生産・供給する契約を締結した。

 

喜星金属の設備投資額は5億円で、通常10日間程度であった納期を5日間以下に短縮できる。また、輸送費を低コスト化できるほか、現地生産化を確立したことで回収した使用済み金めっき液を韓国国内で精製・再製品化することが可能になり、顧客は地金価格変動のリスクを低減させることができる。

 

日本エレクトロプレイティング・エンジニヤースでは、喜星金属による現地生産・供給を通じ、液晶事業が盛んな韓国での増加する需要を取り込むことで、韓国での液晶駆動IC用金めっき液のシェアを、現在の60%から2015年までに80%まで引き上げ、年間120億円の販売を目指す。

 

■喜星金属の位置

[googlemap lat=”37.566674″ lng=”126.980219″ align=”undefined” width=”440px” height=”240px” zoom=”4″ type=”G_NORMAL_MAP”]喜星金属(ソウル特別市中区1街42富林ビル9階)[/googlemap]