環境・CSRソフトバンクグループのソフトバンクロボティクスは1日、同社のAI清掃ロボット「Whiz」(ウィズ)が床面の新型コロナウイルス量を削減することが実証されたと発表した。
同社は、東京都江戸川区・江戸川保健所の協力のもと、新型コロナウイルス感染症軽症患者の受け入れを行っている施設で「ウィズ」のウイルス削減効果を調査。第三者環境評価によって、床面のウイルス量を大幅に削減することが実証されたほか、薬剤で壁やドアノブなどを消毒しながら「ウィズ」を稼働させた結果、ウイルスが検出されないレベルまで削減できたという。
新型コロナウイルスの感染例は、ライフラインを維持する物流施設や物流会社のオフィスでも確認されており、物流関連の業界団体は物流現場での感染拡大を防ぐため、各種ガイドラインを発行している。一方で、物流現場の人手不足は依然として深刻で、省人化の取り組みが急務となっていることから、物流ロボットとともに清掃ロボットの導入も進むことが予想される。
ソフトバンクロボティクスは、「ウィズ」の床清掃と壁やドアノブなどの消毒を組み合わせた「除菌ソリューション」(ベータ版)を6月中旬以降に提供開始するとしている。