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アイカ工業が首都圏在庫を福島工場内新倉庫に集約

2020年6月30日 (火)

拠点・施設アイカ工業は6月30日、化成品の製造を行う福島工場に危険物立体自動倉庫を新設し、7月1日から稼働を開始すると発表した。

同社は物流費の上昇を喫緊の課題と捉え、2014年に物流改革に着手、自社配送網の構築を進めてきた。従来は首都圏近郊に在庫拠点を設けていたが、自社配送網によって福島工場から東日本エリアへの輸送時間が短縮されたことから、同工場内に保管効率の高い立体自動倉庫を建設。

今後は工場内に化成品製品の在庫を集約し、拠点間輸送や複数倉庫への入出庫が発生しない物流体制に移行する。併せて、構内業務を全面的に見直すことで生産と在庫を一元管理し、「東日本エリアへの迅速かつ安定的な製品供給と物流コストの低減」を実現する。

慢性的な人手不足問題から物流費は上昇傾向にあり、その効率化は喫緊の課題となっている。危険物立体自動倉庫を新設したことにより、福島工場の構内業務を全面的に見直し、物流効率化を推進する。アイカ工業の小野勇治社長

▲(右)アイカ工業の小野勇治社長(左)鏡石町の遠藤栄作町長

危険物立体自動倉庫の概要
所在地:福島県岩瀬郡鏡石町深内町46-26
敷地面積:4万7256.94平方メートル (福島工場全体)
自動倉庫面積:延床面積702.62平方メートル(213坪)
高さ:19.67メートル
工期:2019年10月~2020年5月末
運用開始日:2020年7月1日
設計:村田機械
施工:村田機械(自動ラック設備工事)、東洋建設(建築工事)
地震対策:制震構造、緊急地震速報P波連動自動制御システム
総投資額:7億円

アイカ工業、物流効率化へ福島に危険物立体自動倉庫