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アイカ工業、物流効率化へ福島に危険物立体自動倉庫

2019年10月17日 (木)

ロジスティクスアイカ工業は16日、同社で化成品の製造を行う福島工場(福島県鏡石町)に7億円を投じて危険物立体自動倉庫を建設することを発表した。設計・施工は村田機械と東洋建設が行い、2020年5月竣工、7月稼働開始を目指す。

▲危険物立体自動倉庫の完成イメージ(出所:アイカ工業)

福島工場は、塗り壁材、塗り床材、補修・補強材、接着剤などの東日本エリアの製造拠点で、東北方面へのアクセスも優れていることから、物流拠点としての役割も担っている。同社は工場内に自動ラック設備を設置することで、入出庫や荷役の業務を自動化し、出荷業務全体の労務時間を短縮するほか、施設を生産立地型の在庫拠点として運用することで、化成品全体の出荷元や出荷先の見直しを行い、危険物の適地生産や最適在庫場所の確立を目指すという。

新設する自動倉庫は制震構造で、緊急地震速報P波を受信すると地震の到達前に自動で設備を緊急停止する仕組みも導入する。危険物を取り扱う化学メーカーとして、耐震性に優れた自動倉庫が新たに加わることで、有事の際の選択肢を広げる役割も期待されている。

施設の概要
所在地:福島県岩瀬郡鏡石町深内町46―26
延床面積:702.6平方メートル(213坪)
高さ:19.7メートル
設計:村田機械
施工:村田機械(自動ラック設備工事)・東洋建設(建築工事)
工期:19年10月~20年5月末
稼働開始:2020年7月
総投資額:7億円
地震対策:制震構造、緊急地震速報P波連動自動制御システム