フード出前館は21日、愛媛県松山市で「配達機能を持たない飲食店」に出前機能を提供する「シェアリングデリバリー」を開始すると発表した。同市の四国軽貨物が配達を担う。
シェアリングデリバリーは、ファーストフード、弁当、ラーメンなどの日常食からこだわりの料亭やレストランなどの地元店舗の食事まで、幅広い料理の配送をカバーするサービスで、愛媛県では「回転寿司すしえもん」「ナマステ食堂」などの、これまで出前に対応していなかった店舗の料理を注文できるようになる。
配達パートナーの四国軽貨物は、緊急チャーター便や定期便、冷凍冷蔵車による配送など四国を中心に軽貨物運送サービスを運営。2019年に徳島市で活動を開始し、徳島県、愛媛県、高知県、香川県と四国四県にサービスエリアを広げてきた。
同社の百武兼信社長は「ラストワンマイルを担う企業として、顧客に喜んでもらえるような配送品質を担保するため、ドライバー教育・ケアを最重要視している。宅配の最前線である首都圏と同じ品質レベルを四国でも実現できるよう心掛けており、出前館を利用する顧客が安心して美味しい食事を楽しめるよう取り組む」とコメントしている。