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東急不、埼玉と京都で賃貸物流施設に着工

2020年8月11日 (火)

拠点・施設東急不動産は11日、埼玉県狭山市と京都府久御山町で新たな物流施設の建設に着工したと発表した。

狭山市で開発する賃貸物流施設「LOGI’Q(ロジック)狭山日高」は、大手物流会社が全棟借り受けて独占利用する「BTS型物流施設」として設計する。5.2万平方メートル(1.5万坪)の敷地に地上4階建て、延床面積11.4万平方メートル(3.4万坪)の施設を設ける。

倉庫内の機械化に対応するため、ボックス型の形状と柔軟に庫内を利用できるノンブレース工法を採用。免震構造とともに、災害時でも即時に物流機能を回復できる構造を採り入れ、庫内全館空調や歩車動線の完全分離など、働き手に配慮した施設として計画した。現地は圏央道狭山日高ICから0.3キロ、国道407号線から0.2キロ。

久御山町では、「ロジック京都久御山」に着工する。地上4階建てのボックス型の建物で、工業専用地域に位置しているため24時間365日の操業が可能。倉庫内の自動化や空調増設による快適な環境づくりをサポートするため、1500kVA(キロボルトアンペア)のキュービクルを導入する。

BCP対策としては、停電時でも想定負荷の範囲内で24時間電気供給ができる非常用発電機を設置し、緑地には災害発生時の炊き出しなどにも使用できる「かまどベンチ」を設ける。現地は京滋バイパス久御山ICから1.6キロ、第二京阪道路久御山南ICから1.8キロ。

専用センターとして一棟全体を使用したり、2テナントで分割利用して導線を確保したりといった使用法が可能で、奥行15メートル(有効14.2メートル)のトラックバースは、45フィートコンテナを縦付けできる。トラック待機場12台のうち4台が45フィートコンテナトレーラーに対応する。

トラックバース横にはドライバーが利用できる休憩室・トイレを備え、2階以上のフロアには休憩室、3階には喫煙スペースを設ける。


■「LOGI’Q狭山日高」の概要
所在地:埼玉県狭山市大字下広瀬字上久保736-1他66筆(土地区画整理事業地内)
用途地域:工業地域
用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
敷地面積:5万2391.46平方メートル(1万5848.42坪)
延床面積:11万3966.78平方メートル(3万4474.95坪)
構造:RC造プラスS造4階建て
着工:2020年8月1日
竣工:2022年2月末
設計:フクダ・アンド・パートナーズ
施工:フジタ
事業主:合同会社アリス
プロジェクトマネジメント:東急不動産
床荷重:1.5トン(1平方メートルあたり)
柱スパン:10.54メートル×10.54メートル
梁天井有効高:5.5メートル(一部除く)
トラックバース:48台
駐車場:普通自動車519台、トラック待機場27台


■「LOGI’Q京都久御山」の概要
所在地:京都府久世郡久御山町市田新珠城27他
用途地域:工業専用地域
用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
敷地面積:1万2231.52平方メートル(3700.03坪)
延床面積:2万6014.87平方メートル(7869.49坪)
構造:RC造プラスS造4階建て
着工:2020年8月1日
竣工:2021年6月下旬
設計:H&K建築事務所
施工:東急建設
事業主:芙蓉総合リース
プロジェクトマネジメント:東急不動産
床荷重:1.5トン
柱スパン:10.85メートル×11.95メートル
梁天井有効高:5.5メートル
トラックバース:14台
駐車場:普通自動車40台、軽自動車3台、トラック待機場12台