荷主日本製鉄は18日、同社が保有する月星商事の株式の一部を日鉄物産傘下の日本鉄板に譲渡し、日本鉄板は月星商事を子会社化すると発表した。
これにより、日鉄鋼板と日鉄日新製鋼建材の合併、日鉄住金物産(現日鉄物産)による日本鉄板の子会社化などに続き、建材薄板分野で競争力を高めるとともに、サプライチェーンの強化を目指す。
製鉄業は現在、鉄鋼需要の変動や社会・産業構造の大きな変化に直面している。建材薄板分野では、中長期的に需要規模の縮小が想定される一方、高い施工効率や耐震・耐久性能を実現し得る高機能材など、鉄鋼材料に対するニーズの拡大・高度化も見込まれている。
こうした変化に的確に対応し、現在のグループサプライチェーンを基盤に提案力やデリバリー対応力を強化するため、この分野で高い専門性を持つ月星商事を日本鉄板の子会社とすることにした。