ロジスティクス東芝ロジスティクス(川崎市川崎区)は、同社が運営する家電量販店の物流拠点にZMPの物流支援ロボット「キャリロAD」3台を導入し、半年で3100時間の作業工数を削減した。
ZMPの発表によると、東芝ロジの物流拠点では1台100キロ近くある大型冷蔵庫などの重量物を台車で運搬する、比較的負荷の高い状態だったが、ことし4月に新規業務の拡大に伴い、店舗仕分け作業の動線が伸びたことで、「過酷さ」が増し、スポット作業員で補う形で対応したものの、教育工数の増加や人員の入れ替わりの多さで習熟度が上がらず、課題となっていた。
そこで、同社はAGVの導入を検討し、試行錯誤を重ねた結果、キャリロであれば磁気テープ式AGVと異なり最大10メートルまでの間でランドマークを貼り付けるだけで、フォークリフトの走行による破損リスクが軽減でき、障害物センサーの検知範囲も容易に設定すること可能だとして、キャリロ3台の導入を決めた。
この結果、半年で3100時間の作業工数を削減することに成功。大物家電製品という重量物を運ぶ必要のなくなった手荷役作業員の対応の幅が増えたことで、離職率の改善にもつながったという。
現在はコンテナボックスに入った小物家電の運搬を計画しており「けん引アタッチメントを現在のものよりさらに改良(ロング化)することにより、一度に多くのボックス数を運べる」よう検証しているという。