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南日本運輸倉庫、人材ブローカー問題解消へ越新会社

2020年9月15日 (火)

国際冷蔵冷凍食品輸送を手がける南日本運輸倉庫(東京都中野区)は15日、日越間の企業進出支援や就労支援を行うアプライズ(東京都品川区)と、人材育成を主軸とする合弁会社を越ハノイに設立することで合意したと発表した。2020年度中の新会社設立を目指す。

新会社は、人手不足が課題となっている日本の物流業界を救う人材や、世界で活躍できるグローバル人材の育成を目的としており、将来的には人材育成と就労機会の提供に課題を持つ国への展開も視野に入れる。

両社はベトナムに新会社を設立することで(1)ベトナム人の採用や育成がしやすくなる(2)日越両国で培った技術の融合や情報提供がしやすくなる(3)技術を統一することでノウハウ交換が可能となる(4)現地の教育機関と連携した技術指導や人材育成・採用が可能となる――といったメリットが得られ、優秀な人材を国内に呼び込むことができるという。

▲南日本運輸倉庫で働くベトナム人従業員

南日本運輸倉庫では、これまでにベトナム人技能実習生や留学生のアルバイト・パート社員を正社員に登用するなど、ベトナム人従業員の優秀さや勤勉さを目の当たりにしてきた。

一方で、外国人従業員の受け入れに悪質なブローカーが介在する問題にも直面してきたことから、両社は独自の施策でこうした問題に取り組み、技能実習生や留学生が多額の借金を背負わなければ訪日できないといった状況を打破したい考え。今後はこうした活動を日越間以外に広げ、日本国内でもダイバーシティ化に向けて提言などを行っていくという。