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三井倉庫HD、DSVパナルピナにプライムカーゴ売却

2020年10月30日 (金)

国際三井倉庫ホールディングスは10月30日、傘下のプライムカーゴ(デンマーク)とその子会社の株式を12月をメドにDSVパナルピナグループに売却する、と発表した。

プライムカーゴはデンマーク、ポーランド、香港、上海でアパレル向けを柱にフォワーディング業務を展開。北欧ではEC向けを中心とした倉庫業務を手がけている。

三井倉庫HDは2015年に中国で事業拡大を目指し、プライムカーゴが当時主力としていた中国発欧州向けのフォワーディング業務の獲得を通じて、欧州側からアジア太平洋地域を強化するために買収したが、現在は事業の軸足をECなどデンマークでの倉庫業務に移しつつある。

新型コロナウイルスの世界的な流行を背景に、EC需要が高まって足元の業績は堅調に推移しているが、中国のアパレル周辺産業で経営環境が悪化していることから、三井倉庫HDでは「経営資源をコア事業の強化や将来の成長事業・新規事業に集中させることが必要」との考えに転換。「事業ポートフォリオの継続的な見直しと、これに応じた事業再編の迅速な実行がこれまで以上に重要」と判断し、プライムカーゴの株式売却に踏み切ることとなった。