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三井不動産、「MFLP船橋」内にスケートリンク

2020年11月4日 (水)

拠点・施設三井不動産はこのほど、千葉県船橋市の大規模物流施設群「MFLP船橋」内に12月13日にオープンするアイススケートリンクを「三井不動産アイスパーク船橋」と名付けたことを発表した。

スケートリンクがオープンするのは、「MFLP船橋III」の隣接地に設ける緑地空間の一角。国際スケート連盟基準に準拠する60メートル×30メートルのAリンクと、練習場の機能を持つ24メートル×38メートルのBリンクを備え、通年営業する。

物流施設の今後を示唆する具体的な事例として注目度大

本記事のように倉庫敷地内に設けられた緑地空間への施設誘致や、別区画への別形態の施設を敷設する計画の続報は今後も続くだろう。SDGsの観点からも、企業の地域貢献・共存は重要項目として事業者に認識されている反面、社会的潮流に迎合するための理念や目標を掲げることが目的化しがちだ。そういう現状打破の意でも好例と評価できる。

ちなみに開設予定のスケートリンクでは本格的アスリートの育成と市民愛好者向けそれぞれのスクールも開校され、地元住民向けの無料開放日やイベントなどの予定もあるという。

全国に次々と建設される大規模物流施設では、敷地内だけにとどまらず倉庫内での物流業務以外の利用が計画されるだろう。一見相反するようだが、実は長期的収益性強化にあたっての、絶え間ない事業継続と表裏一体という企業戦略も視えてくる。

BCMを成り立たせる基本的な前提条件として、CCM(地域機能持続マネジメント)は不可欠と認識されるべきだが、その意も含め、さまざまな物流施設の複合施設化は有事の際の行動に大きく寄与しそうだ。(企画編集委員・永田利紀)

三井不動産、「世界一の物流施設」MFLP船橋II竣工