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三井不動産、「世界一の物流施設」MFLP船橋II竣工

2019年11月5日 (火)

拠点・施設三井不動産は5日、同社が旗艦施設と位置付けて開発を行う「MFLP船橋」の2棟目「MFLP船橋II」と付帯施設「MFLP船橋・&GATE」(アンドゲート)が竣工した、と発表した。

「MFLP船橋II」は、地上8階建て、延床面積22万4834平方メートルの大型物流施設で、外観デザインは1棟目のコンセプト「空」と親和性のある「海」をモチーフにした。オーシャンビューを望むことのできる共用スペース「MINAMOラウンジ」や「スカイデッキ」を整備し、空調設備を配備するなど、施設内で働く従業員に配慮した設計となっているほか、最上階には天井を抜いて倉庫らしさを残した「オフィススペース」を設けており、日本通運の入居が決まっている。

また、施設内には「セキュリティゲート」や「顔認証システム」を採用し、館内セキュリティレベルを高めるとともに、震災時の被害を軽減する「免震構造」や72時間稼働する「非常用発電設備」を整備するなど、トップレベルのBCP設備を備えた。

付帯施設の「MFLP船橋・&GATE」には、厨房付きの「カフェテリア」、シャワー・更衣室を完備した「フィットネスルーム」、仮眠可能な「レストルーム」、従業員も利用可能な「保育施設」、トランクルーム・ワイン倉庫機能をもつ「ストレージサービス」、自由なワークスタイルを提供するオープンオフィススペース「ロジコミュニティラウンジ」――などを整備。同社の「街づくり型ロジスティクスパーク」を体現した付帯施設となっている。

▲MFLP ICT LABO 2.0イメージ

また、2020年2月には、同施設内に「フルオートメーション物流モデル」を展示する「MFLP ICT LABO 2.0」が稼働。入荷から出荷までの全ての物流業務が自動化された姿を見ることができる。既にMFLP船橋I内にオープンしている「MFLP ICT LABO」の10倍の面積を有し、展示される物流機器も2倍に拡充されるという。

2020年に着工予定となっていた3棟目「MFLP船橋III」は、6か月前倒しして9月に着工。延床面積26万8400平方メートルの同社最大施設となる予定で、21年6月の竣工を目指す。同時期に着工した2万平方メートルの緑地空間には、国際スケート連盟基準に準拠した60メートル×30メートルのスケートリンクと練習リンクを誘致することが決まっており、これらの「第III期計画」が竣工することで、旗艦施設「MFLP船橋」は完工する。

三井不動産の三木孝行常務執行役員は会見で「MFLP船橋はこれ以上ない物流施設。世界一の物流施設だと思っている」と話し、同社の威信をかけたプロジェクトに自信をのぞかせた。