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玉井商船、市況低迷も売船で2Q営業損失圧縮

2020年11月11日 (水)

財務・人事玉井商船が11日に発表した4‐9月期(2021年3月期第2四半期)決算は、外航海運事業で自社カーゴによる運航が減少し、悪化したマーケットの影響を大きく受けたものの、売船契約した船舶の特別修繕引当金を戻し入れたことで、営業損失が前年同期の2億6000万円から4000万円に改善した。

売上高は24億8200万円(8.7%増)、経常損失4600万円(前前年同期は3億200万円の損失)、四半期最終利益は2億2100万円(同2億2000万円の損失)となった。

外航海運部門は、支配船舶による北米からの輸入穀物、南米からの水酸化アルミ、中東からのジプサムや海外向けのスラグの輸送を行い、運航採算の向上に取り組んだ。航海数は減少したものの海外から日本向けの貨物が増えたほか、貸船料が大幅に増加したため、1割強の増収を確保した。

内航海運部門は定期用船2隻による水酸化アルミ輸送を行い、所有船1隻と他社船1隻の定期貸船で安定収益の確保を図った。また船員を他社へ融通し、派遣業収入を得た。

通期は売上高45億円(前期比12.7%減)、営業損失1億7000万円、最終利益8000万円を見込む。

■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)
 21/3/中間21/3/1Q20/3/通期20/3/3Q
売上高2,482 [8.6%]1,501 [16.4%]5,156 [-6%]3,502 [-15.4%]
営業利益-40 [ - ]38 [ - ]-243 [ - ]-333 [ - ]
最終利益221 [ - ]64 [ - ]-707 [ - ]-280 [ - ]
売上高営業利益率-1.6%2.5%-4.7%-9.5%