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ドライバー転職1社応募が半数以上、X Mile調べ

2020年12月4日 (金)

産業・一般運送会社向けの採用支援事業を手がけるX Mile(クロスマイル、東京都中央区)が行ったインターネット調査によると、ドライバーが転職する際に1社だけに応募する「単願応募」の割合が全体の半分以上を占めた。

同社は、新型コロナウイルスの影響で「異業種からの転職が非常に多くなっている」「若手で将来長く勤務できるドライバーを採用しやすい状況だ」としながらも、調査結果を踏まえて「企業側はドライバーが唯一応募する1社に選ばれる必要がある」と指摘。

また、採用後のミスマッチを避けるためにも、求人誌で給料・勤務時間・休日・福利厚生などの条件面をアピールするだけでなく、会社の強みや雰囲気、社員の人柄などを伝えるための別の施策や複数採用手法を組み合わせるのが効果的との見方を示した。

同社では、9月1日から10月31日まで1808人に対して実施したインターネット調査の分析結果をホワイトペーパーとして提供している。

■ホワイトペーパーのダウンロードURL(外部リンク)
https://zfrmz.com/FI2nQnEh96PmGurXFdHp

相思相愛が相違相反とならぬためにも

コロナ禍以前から物流業界への転職志向の高まりが伝えられていたが、ここにきてその傾向に拍車がかかっているようだ。

転職活動ではじっくりと腰を据え、複数社の事業方針や顧客構成、社歴や規模と直近5年程度の業績推移を調べる。加えて、労務管理や福利厚生などの共通項目を確認することが必要で、これが若年層ならさらに重要となる。

しかし、往々にして、適当な相談者や情報量が不足し、現状や前職との表面的な数値の比較や優劣のみに偏って判断しがちだ。

一方で、求人側にも似たような傾向が目立つことも不幸の始まりの一因だ。今までめぐり会えなかった経歴の人材がすぐにでも働きたいと目の前に現れる。「はやく採用を決めないと他社にもっていかれてしまう」と拙速の不安を感じながらも、足が勇んでしまった――という苦い経験談なら、相当数の企業の人事ファイルに収められているのではないか。

離職率の低さをやみくもに評価するつもりはないが、企業の成長や一定期間を費やす戦略実現のためには、戦力として計算できる人材の定着が必要条件であることも否めない。

第一印象が良ければよいほど、見落としや確認不足、さらには訊きにくい内容や本音の丁寧な聴取を優先的に行うべきだ。こうやって書けば求人側も応募側も「それは当然である」と首肯することが常なのだが、なぜかミスマッチングの事後発覚は後を絶たない。書面の体裁よさと面談時の調子よさにはご注意あれ――と高い授業料と苦い薬となった事後処理の経験者として、老婆心ながら当事者双方に申し上げる次第だ。(企画編集委員・永田利紀)