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DHLジャパン、非接触キャッシュレス決済を導入

2020年12月17日 (木)

サービス・商品DHLジャパン(東京都品川区)は17日、対面で支払いを希望する顧客向けにキャッシュレス決済を導入したと発表した。輸送費や国際輸送に付随して生じる支払い手段として、現金のほかにクレジットカード、交通系ICカードが加わる。

楽天ペイの端末を導入することで多くの決済サービスに対応できるようにしたもので、集配スタッフの作業効率向上とQRコードの使用による非接触決済の利点を見込む。

楽天ペイの採用によって増える決済手段は、クレジットカード主要7ブランド、電子マネー14ブランド、楽天ペイ(アプリ決済)の22種類で、東京都内などでトライアル運用を行い、12月中旬から全国的にキャッシュレス決済の適用エリアを拡大する。

代引きのキャッシュレス対応は標準に

国内の個配大手であるヤマト運輸と佐川急便はすでに代引き時のキャッシュレス決済への対応を終えているが、国際小包がそれに足並みをそろえるかたちとなった。

事業者からすれば「国内便と国際便は別物」という意識が強いのかもしれないが、受領者である一般消費者からすれば、単純に「支払いはキャッシュレスが主流」という生活標準の延長でしかないだろう。

今回のように国内の既存システムと連携することで導入のスピードと運用の安定が確保できるのも大きなポイントとなる。追随する事業者は好例として参考してはどうだろうか。

こうなるとJPの「代引き決済は現金以外不可」の頑固ともいえる遅れが目立ってしまう。利用年齢層の拡がりやEC事業者の便宜のためにも、先行他社に一刻も早く足並みをそろえるべきだ。あくまで勝手な予想だが、そんなに時間は置かずに発表があるに違いないと思っている。(企画編集委員・永田利紀)