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国交省がスエズ運河庁を表敬訪問、謝意伝える

2021年4月12日 (月)

行政・団体国土交通省の斎藤英明大臣官房技術審議官(海事局担当)と能化正樹在エジプト日本大使は現地時間の11日、スエズ運河庁のオサマ・ラビア長官を表敬し、同運河におけるコンテナ船座礁事故へのエジプト政府の対応に謝意を伝えるとともに、今後の2国間の関係強化に向けた意見交換を行った。座礁した「エバー・ギブン」は日本の正栄汽船(愛媛県今治市)が保有している。

同船は3月23日にスエズ運河内で座礁。1週間近く運河の通航を不能にし、400隻近い船舶に影響を与えた後、29日に離礁した。運河の通航は、現在は正常化している。

表敬訪問において能化大使は、スエズ運河通航の早期再開を実現した運河庁の取り組みを高く評価。斎藤審議官は、早期再開が同運河を通航する船舶の7%を占める日本の海運業や、世界の海運業にとって好ましい結果となったことを伝えるとともに、運河内のグレートビター湖で停泊中のエバー・ギブンが、早期に運航を再開できるよう要請した。

加えて、スエズ運河の安定輸送やさらなる活用に向けた、日本・エジプトの2国間関係の強化について提案も行い、ラビア長官からは、今回の事故を機に日本との友好関係をさらに強化したい考えが示されたという。

国交省、スエズ運河座礁事故でエジプトに謝意伝達へ