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船主協会、スエズ運河庁に値上げ反対の意見書

2013年3月1日 (金)

ロジスティクスエジプト・スエズ運河庁(SCA)が2015年5月1日から通航料を値上げすると発表したことを受け、日本船主協会は2月28日、同庁に対して値上げに反対する意見書を提出した、と発表した。

船協は、エジプトの厳しい財政状況に理解を示しつつも、SCAが運河利用者である海運業界との事前協議を一切行わず、通航料値上げを断行することに強い懸念を表明。通航料改定の際に、運河利用者との協議などを通じて透明性を確保する必要があると主張した。

船協によると、会員企業が2011年に支払ったスエズ運河通航料は総額4億ドル超だが、2012年と13年の値上げにより、20年までの追加負担額は11年の通航料支払実績ベースで1億8900万ドルに達するという。

こうした値上げプロセスについて「海運会社の商慣行を考慮しているとは言えない」と指摘した上で、今回の通航料値上げの撤回と現行の通航料改定プロセスの見直しを求めるとともに、SCAと海運業界が定期的に意見交換できる場の創設を提案した。