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豊田自動織機、蘭に物流車両統合システムの新会社

2021年4月20日 (火)

▲北米向け新型自動物流車両(出所:豊田自動織機)

拠点・施設豊田自動織機はこのほどオランダのヘルダーラント州エーデで、自動運転フォークリフト(AGF)、無人搬送車(AGV)、自律移動搬送ロボット(AMR)などの自動物流車両・機器を統合制御するシステムの開発を行う新会社「T-Hive」(ティーハイブ)を設立した。同社グループが蓄積したノウハウをもとに、グローバルで汎用性の高い統合制御システムを開発するとしている。

自動物流車両などの物流現場への浸透に伴い、多様かつ多台数の車両を効率よく運用するニーズが高まる中、数十台から数百台規模の位置情報や移動、タスクの割当、最適ルートの生成などを一括制御できるシステムの開発に取り組む。今後はT-Hiveが、グループの物流ソリューション事業におけるソフトウェア開発の中心的役割を担う見通し。

同社グループはこれまで、地域・顧客ごとにグループ各社が制御システムを開発。しかし今後は、各社のノウハウやソフトウェアを新会社に持ち寄り、汎用性が高いシステムの開発に注力して、グローバルに展開する顧客のビジネスをサポートする考え。

合わせて、あらゆる産業におけるシステム開発需要が増大する中、優秀なソフトウェア開発人材の不足にも対応。新会社を核としたグローバル開発体制の構築により、開発人材確保にも注力するとしている。