栗林商船、20年度は営業黒字ならず

財務・人事栗林商船が14日に発表した2021年3月期の通期連結業績は、売上高が414億9800万円（前年度比9.8％減）、営業損失が4100万円（前年度は4億3700万円の黒字）、最終利益が6億7000万円（55.8％増）となった。第2四半期は赤字、第3四半期は黒字だった営業利益は、わずかな赤字で着地した。

主力の海運事業は売上高が402億4900万円（7.4％減）、営業利益が2億5600万円（26.2％増）。一時の落ち込みからは回復傾向にあるものの、北海道定期航路はコロナ禍により主要貨物である紙製品の輸送需要が減少し、スポット貨物も伸び悩んだ。なお、近海航路は市況が回復。三国間定期航路は堅調に推移して増益だったという。

今期は売上高440億円（6％増）、営業利益2億円、最終利益2億円（70.2％減）を見込む。