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運輸デジタルビジネス協議会がフォーラム7月開催

2021年6月22日 (火)

イベント運輸デジタルビジネス協議会(TDBC、東京都港区)は7月7日、オンラインフォーラム「TDBC Forum 2021」を開催する。運輸業界における課題とその解決策、さらにSDGsの活動など、社会に不可欠なインフラとしての「あるべき姿」を考える場とする。TDBCと企業・団体が課題ごとにワーキンググループを作って実践してきた事例も紹介しながら、運輸関係者がそれぞれ抱く課題解決の糸口をさぐる。

TDBCは、運輸業界と、ICTなど多様な業種のサポート企業が連携して社会インフラとして発展させていくことを目的に、2016年に発足。従事者の安全・健康管理をはじめ、人材不足や業務効率化、運賃適正化など、業界内の課題について企業や業界の枠を超えて議論するとともに、それを解決するためのIT化や働き方改革の推進、デジタルフォーメーション(DX)の導入加速化などについて、実証実験も含めた実践的な解決法を提示する活動を展開している。こうした活動実績の中には、経済産業省の補助金対象事業に採択されるなど、具体的な成果として運輸業界の課題解決策につながる事例も出てきており、TDBCの活動は運輸業界での影響力を強めている。

今回のフォーラムは、「基調講演」と「最新事例とワーキンググループ発表」の2部構成。冒頭の基調講演は、国土交通省がことし3月に策定した「事業用自動車総合安全プラン2025」の概要について、国交省安全政策課の担当者が説明。運輸事業のベースとなる安全について、行政と事業者、利用者の3者が協調して事故の削減に取り組む政策を紹介する。

最新事例とワーキンググループ発表は、2コースに分かれて、課題解決に向けた取り組み事例の発表を各企業・団体が行う。AI(人工知能)をはじめとする運輸業務のIT化、物流現場でのDXによる労務改善と業務効率化、健康経営サポート活動など、実例を交えて分かりやすく発表する。各コースごとに特別講演「運輸事業者におけるSDGsの取り組み」「コロナ禍をくぐり抜け、おでかけしたくなる社会を守り切るために」のテーマで、企業や大学が取り組んだテーマ活動を報告する。

運輸や物流といった社会インフラを担う業界では、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う社会動向の変化により、安全施策や業務効率化などの課題が露見しているのが実情だ。さらに、SDGsの機運が高まる中で、労働環境や社会貢献などの意識を高めていく必要に迫られている。TDBCの担当者は「運輸業界をより安心・安全・エコロジーな社会インフラへと変革し、業界や社会へ貢献する意識を高めてもらう機会になれば」と話す。

フォーラムは7月7日13時から16時30分で、参加無料。

参加申し込みページへのリンク