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北極海開通は8月中旬から、ウェザーニューズ調べ

2021年7月6日 (火)

北極海の海氷分布(2021年6月30日時点)と過去の航路開通期間(緑色)および2021年の予想開通期間(赤・黄色、出所:ウェザーニューズ)

ロジスティクスウェザーニューズ(千葉市美浜区)のグローバルアイスセンターは6日、観測データなどをもとにまとめた「北極海の海氷傾向2021」を発表した。それによれば、今夏の北極海航路はシベリア側航路が8月中旬、カナダ側航路が9月上旬から開通する見込みで、開通期間は地球温暖化の影響により2か月間となる見込み。海氷域面積は観測史上3番目に小さくなるという。

同社によれば、地球温暖化の影響は北極圏で最も顕著に表れており、海氷の融解による北極航路の開通期間は長期化傾向にある。昨年はシベリア北部のベルホヤンスクで観測史上最高の38度が記録されるなど、北極圏に記録的な温暖化がもたらされた結果、開通期間は過去最長の88日間に及んだ。

同社は、北極海を航行する船舶の安全運航を支援するサービス「ポーラー・ルーティング」を2011年に開始。独自に開発した超小型衛星による観測結果を既存の衛星画像と組み合わせて、海氷分布の観測データなどを提供している

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