ソウコ、全国一律料金の倉庫保管サービスを開始

サービス・商品物流スタートアップのsouco（ソウコ、東京都千代田区）は29日、全国一律料金で利用可能な従量制保管サービスを開始したと発表した。パレットやカゴ台車、段ボール単位での荷物の保管について、全国一律の料金を設定。荷主が荷物の情報や希望条件をソウコに相談すると、最適な倉庫物件の候補が提示される。倉庫ニーズの多様化に対応するサービスとして、注目を集めそうだ。

ソウコは、物流施設や倉庫の空きスペースを抱える企業と、スペースを必要とする企業の情報を集約したマッチングプラットフォーム「souco」（ソウコ）を展開。倉庫を探している荷主に対し、希望条件や荷物の詳細について聞き取ることでマッチングを支援する事例もあったが、見積もりの提示までに時間を要することが課題だった。荷物をパレットなどでユニット化することで、料金表に基づくサービスを実現。迅速な倉庫マッチングサービスを提供できる体制を整えた。

新型コロナウイルス感染症の拡大や、消費者ニーズの多様化などを受けて、倉庫で取り扱う荷物の少量多品種化が加速するなかで、こうした倉庫マッチングビジネスの動向に業界の関心が集まる。今回の取り組みは、こうした動きを反映したサービス追求の側面もある。