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独DHL、完全電気式の貨物航空機12機を発注

2021年8月4日 (水)

ロジスティクス独DHLエクスプレスは4日、米Eviation(エビエーション)製の完全電気式の貨物航空機「Alice」(アリス)12機を発注したと発表した。世界の物流企業で、ゼロエミッションを推進する動きが広がるなかで、輸送用航空機にも電動化の波が押し寄せてきた。

アリスは、1人のパイロットで1.2トンの貨物を輸送できる能力がある。30分の充電で最大815キロメートルの航続距離を確保できる。ジェット機やプロペラ機の代替貨物機として、問題ない性能を持つと言える。

DHLグループは、温室効果ガスの排出を2030年までにCO2削減に向けた施策に70億ユーロ(9060億円)を投資する計画で、今回の取り組みもその一環だ。DHLエクスプレスのジョン・ピアソンCEO(最高経営責任者)は「クリーンな物流オペレーションの実現を目指すために、輸送のあらゆるモードにおいて電動化を取り入れることは非常に重要な意義があり、ゼロエミッションという持続可能性の目標に大きく貢献する」と評価している。