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エミレーツ航空の貨物部門、DHLグローバルと提携

2010年12月6日 (月)

ロジスティクスエミレーツ・スカイカーゴの作業風景エミレーツ航空(アラブ首長国連邦・ドバイ)の貨物部門であるエミレーツ・スカイカーゴは6日、DHLグローバルフォワーディングと「eフレイト」の分野で提携することを発表した。

 

eフレイトは、IATA(国際航空運送協会)主導で輸送会社、グラウンドハンドリング会社、荷主、税関当局が関与する貨物業界全体のプロジェクトで、航空輸送サプライチェーンのペーパーレス化、プロセスの合理化、スピードアップ、コスト削減を目指している。同プロジェクトにより、平均24時間のサイクルタイムの削減、発生地点でデータを入力することによる信頼性と正確性の向上、電子文書化によるオンライン追跡の可視性の改善などが期待されている。

 

エミレーツ・スカイカーゴとDHLグローバルフォワーディングは、輸送網全体でeフレイトを推進しており、eフレイトが「電子環境が経営効率を高め、サプライチェーンを改善する」との考えで一致した。エミレーツ・スカイカーゴでは、ことしだけで業界最多の3万件近いeフレイト輸送を実施している。

 

DHLグローバルフォワーディングの国際航空貨物部門トップであるミヒャエル・シェッヒャー氏は「DHLグローバルフォワーディングは現在、国際運送業者によるeフレイト輸送の3分の1以上を取り扱っている。今後は、エミレーツ・スカイカーゴと協力して、eフレイト量の増加を主要戦略として推進していく」と話している。