拠点・施設横浜冷凍は5日、長崎県平戸市の田平港で建設を進めてきた製氷工場「平戸アイスファクトリー」が完成したと発表した。自動製氷システムと無人販売機を導入し、製氷から販売までの完全自動化・無人化を実現し、水産関係者のニーズに対応する。
水を自然冷媒冷凍機で凍らせることで、水産品の鮮度保持に最適とされる、透明で溶けにくい氷に仕上げる。貯氷庫は床全体が稼働式となっているため、長期間保存しても残氷や根氷が発生しない仕様とした。生産された氷は、ICカード形式の無人販売機で24時間購入が可能。購入者が販売機を操作すると、エアー搬送システムによって貯氷庫から氷が運ばれ、ホースから排出される仕組みだ。
田平港は、巻き網の運搬船など多くの漁船が頻繁に往来する、五島西沖海域の水揚港で、水産品の運搬に大量の氷が必要となる。田平港にあった製氷工場は老朽化によって操業を終了したことから、製氷工場の新設が切望されていた。