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グンゼ、ことし3回目の包装用OPPフィルム値上げ

2021年8月10日 (火)

荷主グンゼは10日、同社のプラスチックカンパニーが販売する包装用OPP(二軸延伸ポリプロピレン)フィルムの価格を、ことし9月1日出荷分から引き上げると発表した。同社は3月1日と5月10日にも値上げを発表しており、ことしで3回目の値上げとなる。原油価格の高騰による原料調達価格の値上がりが理由とみられ、原油相場の推移によっては、今回の措置が長期化する可能性もある。

OPPフィルムは野菜や菓子などの包装に使用するもので、今回の値上げでは、500平方メートル当たり200円値上げする。理由は経済活動再開の期待感などによる原油価格の上昇で、それに伴い国産ナフサ価格も高騰を続けており、樹脂メーカーからはさらなる原料の値上げを強く要請されているという。

同社は発表に際し「原料の安定調達とフィルムの安定供給を維持するため、再度の原料値上げを受け入れざるを得ない状況」と説明。生産合理化などのコスト削減では原料の値上げ分を吸収しきれず、加えて物流費や副資材費、設備維持費などの諸経費も上昇しているという。