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丸紅など、ロシア官民とメタノール輸送で共同検討

2021年9月8日 (水)

環境・CSR丸紅と商船三井は8日、ロシア連邦極東・北極圏発展省、ロシア政府系金融機関のロシア開発対外経済銀行と対外貿易銀行、石油小売りのESNグループ(ロシア)の4者と、環境負荷の低いメタノールと低硫黄重油の「2元燃料」に対応可能なメタノール輸送船の建造と運航、活用について共同で検討していくことで合意したと発表した。ロシア・ウラジオストク市で開催された東方経済フォーラムにおいて覚書を締結した。

ESNグループがロシア・アムール州で計画中の天然ガス原料のメタノール海上輸送について、舶用燃料としても使用することにより、海上輸送する際の硫黄酸化物排出量を最大99%、粒子状物質排出量を最大95%、窒素酸化物排出量を最大80%、二酸化炭素排出量を最大15%削減できる環境負荷の低い船舶の投入を目指す。

メタノールは常温常圧で液体のため、海上輸送コストが低く、陸上では液体用の一般的なタンクをそのまま供給拠点として活用できる利点もある。将来的に東アジアでメタノールの船舶燃料としての利用が増えれば、ESNグループの主要なメタノールの輸出先となる可能性もあることから、メタノール燃料供給事業への展開も検討する。

丸紅と商船三井は、ロシアの4者とのメタノール輸送船にかかる共同検討を進めることにより、海上輸送における環境負荷のさらなる低減を実現し、世界市場における企業価値向上につなげる。