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商船三井、LNG燃料フェリー2隻建造に資金調達

2021年9月10日 (金)

ロジスティクス商船三井は9日、LNG燃料フェリー「さんふらわあくれない」「さんふらわあむらさき」向けの「シンジケーション方式トランジション・ローン」による資金調達契約を締結したと発表した。

日本政策投資銀行と三井住友信託銀行を幹事、三井住友銀行を副幹事とし、これら2隻の投入航路や造船所に近接する地域金融機関10行と共同して組成。トランジション・ローンとしては初めて経済産業省のクライメート・トランジション・ファイナンスモデル事業に採択された。

LNG燃料フェリー「さんふらわあ」(出所:商船三井)

2隻は、当社グループ会社のフェリーさんふらわあ(大分市)が大阪と別府を結ぶ航路で運航を予定している日本初のLNG燃料フェリー。2022年末から23年前半にかけて順次完成する予定だ。

燃料となるLNGは、従来の船舶燃料油に比べて、二酸化炭素については20%以上、硫黄酸化物については100%、窒素酸化物については約85%の排出削減を見込む。国土交通省「内航船省エネルギー格付制度」により最高評価5つ星の認証を受けている。また、西日本における輸送を支える重要な海上インフラとしての役割に加え、国内のモーダルシフトを推進する効果も期待する。