ホクト、海上輸送混乱で台湾のキノコ工場計画延期

フードホクトは14日、台湾の屏東県長治郷に建設予定だったマイタケ生産工場の建設工事を延期すると発表した。ことし9月に着工して年間1200トンを生産する計画だったが、新型コロナウイルス感染症の拡大による海上輸送の混乱などを考慮した。

台湾での新型コロナウイルス感染は、政府による厳しい社会活動の制限などによりある程度感染が制御された状況が続いていたものの、ことしの5月中旬以降に急拡大。想定以上に状況は悪化し、台湾への人流は厳しく制限されている。

また、世界的な海上輸送の混乱により、特に東アジアではコンテナの運行に大きな支障が発生。現在も正常化の目途が立っておらず、工期や稼働などの遅延の可能性が高まったため「計画通りに建設を進める投資環境にない」と判断し、見通しが立つまでの一定期間、延期する。建設開始の時期は、コロナ禍の状況や経済情勢などを見極めたうえで判断する。