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ゼネテック、物流向けデジタルツインの新サービス

2021年10月25日 (月)

サービス・商品ゼネテック(東京都新宿区)は25日、同社が日本総代理店を務める3Dシミュレーションソフトウェア「FlexSim」(フレックスシム)にBIRD INITIATIVE(バードイニシアティブ、東京都中央区)が持つAI技術を統合し、高い精度で高速にデジタルツインのモデリングと仮説検証を行うことができるサービス「iPerfecta」(アイパーフェクタ)を共同開発し、同日から販売を開始した、と発表した。新サービスはフレックスシムのアドオン機能として提供する。

国内産業では製造プロセスや業務プロセスを「見える化」し、全体最適化を図る「デジタルツイン」の構築が注目されているが、特に複雑な生産ラインでは仮想と現実とを近づけるために大量のデータの取り込みが必要で、最適解となるパラメータの組み合わせを人手で発見するのに時間を要するほか、予測と現実との間に誤差が生じやすく、現場での反映や手戻り対応にも時間がかかっていた。

ゼネテックとバードイニシアティブが開発したサービスでは、従来よりも少ないデータで精巧なデジタルツインを高速に構築し、仮説検証を行うことが可能になったという。サービスの利用対象は自動車メーカーなどの製造業、物流業を想定、新規・既存を含む生産ラインの計画や生産設備・配置計画などに適用できる。

ゼネテックが販売元として25日から国内販売を開始し、5年間で300ライセンスの販売を目指す。「国内に加え海外向けにも、グローバル展開する製造業・物流業が活用できるよう販売体制の整備を進める」(ゼネテック)としている。

▲仮説検証を行うことができる「iPerfecta」(出所:ゼネテック)