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ゼネテック、物流向けに米3Dロボシミュツール販売

2018年6月19日 (火)
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サービス・商品ゼネテック(東京都新宿区)は19日、米フレックスシムソフトウェアプロダクツ社(ユタ州)の製品を国内向けに開発・販売する総代理店契約を結んだと発表した。9月から販売を開始する。

ゼネテックが取り扱うフレックスシム社の製品は、生産・製造ラインや物流倉庫の性能の最大化を図るIoT3Dシミュレーションツール「FlexSim」(フレックスシム)で、製造ライン、加工プロセス、物流倉庫、マテハンなどのシミュレーションモデルを軽量な3Dグラフィックを利用して構築し、モノ・ヒトの流れを計算する。

▲生産ラインの最適化

機械や作業員の稼働率・作業負荷、作業時間など多岐にわたる情報を分かりやすい円グラフや折線グラフ(ダッシュボード)を使って一元的に表示することで、利用企業は自社や顧客の工場、倉庫のボトルネックを発見し、必要な比較データを瞬時に得ることができるという。

フレックスシムは欧米、中国などで累計2万3000ライセンス以上の利用実績があり、主に製造業の工場、物流倉庫、マテハン、ロジスティクス、鉱山、港湾、空港、病院、大規模商業施設で導入されている。

▲空港のセキュリティ

3Dゲームで使用されるような軽量な3Dモデルを利用してシミュレーションモデルをグラフィカルに構築し、シミュレーション設計者は数多くの産業用ロボットやクレーン、立体的に交差するライン、作業者など複雑なシステムを持つ現場を視覚的に確認しながらシミュレーションを行うことができる。

ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作でシミュレーションの準備を行うことができるのも特徴で、同時にシミュレーションモデルのスクリプトも生成されているため、柔軟な設定と高いカスタマイズ性を発揮する。

▲ダッシュボード

モデル構築にはライン、機械、作業員、ロボットなど設備ごとに標準ライブラリが用意され、使用する際はこれらのオブジェクトに簡単な数値を設定するだけでシミュレーションを行うことができる。また最新のVRヘッドセットに対応し、構築したシミュレーションモデルの中をあたかも現実の空間のように移動して、従来のプロセスでは設計段階や施工段階でなければ気付かなかったような、障害要因(ボトルネック)などレイアウト上の問題点を企画段階から発見することに役立つ。

販売価格は500万円からとし、初年度のメンテナンス契約が含まれている。

▲病院内シミュレーション