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ヤマトと和気町、ドローン医薬輸送実証を12/6開始

2021年11月25日 (木)

▲実証実験におけるドローンの飛行ルート(クリックで拡大、出所:ヤマト運輸)

メディカルヤマト運輸(東京都中央区)と岡山県和気町は25日、ドローンによる医薬品輸送の実現性を検証する実証実験を12月6日に開始すると発表した。

ことし10月22日に締結した「ドローン輸送に関する連携協定書」に基づく持続的な医薬品輸送ネットワークの構築に向け、地域の医療機関が必要としている医療商材や個人宅までの処方薬などの輸送におけるドローンの経済的実現性を検証する。

高齢化、過疎化が進む地域では、医薬品流通ネットワークの維持が深刻な社会課題だ。各地で労働力不足が危惧されるなかで、医薬品流通に関わる全ての事業者が一体となり、新たな輸送モードを駆使した持続的な医薬品流通ネットワークの構築による社会課題の解決が求められている。

ヤマト運輸は、課題解決に向け持続的な医薬品輸送ネットワークの早期構築を目指しており、その有効な輸送モードと位置付けるのがドローンだ。

▲医療機関から個人宅に処方薬を配送するドローン(出所:ヤマト運輸)

岡山県和気町は岡山県の東南部、吉備高原から連なる山々に囲まれた自然豊かな町。高齢化による買い物難民や交通弱者の増加、老朽化したインフラ対策などの地域課題に直面している。和気町はこれらの地域課題を解決する手段のひとつとして、2018年から積極的にドローンを活用した実証実験を推進してきた。

ヤマト運輸と和気町がこのたび実施する実証実験を契機として、参画パートナーである病院、調剤薬局、医薬品卸とともに、医薬品卸や宅急便センターから医療機関、オンライン診療・服薬指導から山間部の個人宅への一貫医薬品流通におけるドローン輸送の経済的実現性と、解決すべき課題を明確化する。