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アサヒ飲料、化学再生PETボトルを来春導入へ

2021年11月25日 (木)

(出所:アサヒ飲料)

環境・CSRアサヒ飲料(東京都墨田区)は25日、ケミカルリサイクルで再生された樹脂を100%使用したPET(ペット)ボトルを、一部の飲料商品に2022年4月から導入すると発表した。

アサヒ飲料は、持続可能な容器包装の実現に向けた目標「容器包装2030」において、30年までにプラスチック製容器包装(ペットボトル、ラベル、キャップ、プラスチックボトル)の全重量の60%にリサイクルペットボトルや植物由来の環境配慮素材などを使用する目標を掲げる。

この目標の達成に向けた取り組みとして、「三ツ矢」「カルピス」「アサヒ十六茶」「アサヒおいしい水」「バヤリース」といった飲料商品向けペットボトルについて、ケミカルリサイクルにより再生された樹脂を100%使用することを決めた。

この取り組みで、大型ペットボトルの年間生産量の40%に再生PET樹脂を使用する計算になる。ボトルに使用するCO2排出量は従来比で47%削減され、年間で1万8400トンのCO2を削減できる見込みだ。

ケミカルリサイクルの手法は、ペットボトル再生事業を展開する日本環境設計(東京都千代田区)が特許を保有する独自技術「BRING Technology」を用いて、PET製造の中間体となるビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレートを選択的に抽出する方法により高純度なモノマーの回収を実現。化学的なプロセスで不純物を取り除くことが可能なため、使い終わったペットボトルを何度も何度も資源として再生することができ、石油の使用量削減、温室効果ガスの排出抑制にも貢献する。