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アサヒビール、名古屋工場に地上31m自動倉庫

2019年10月23日 (水)

荷主アサヒグループホールディングスは23日、アサヒビール名古屋工場にペットボトル商品の製造ラインと物流倉庫を新設する、と発表した。21年4月の稼働を目指す。

新設する製造ラインは、主にアサヒ飲料の乳性飲料「カルピスウォーター」や炭酸飲料「三ツ矢サイダー」などのペットボトル商品を製造するため、調合設備、ペットボトル内製設備、無菌充填設備、装製設備を導入する。設備投資金額は50億円で、20年8月から着工し、21年4月に稼働する。

物流倉庫は、従来のビール類などに加え、新設ラインで製造されるアサヒ飲料のペットボトル商品を保管する。地上31メートルの鉄骨造自動倉庫で、建築面積は8000平方メートル、延床面積は1万平方メートル。設備投資金額は70億円で、20年1月から着工し、21年4月に稼働する。

同社は、関東地方に集中している生産物流体制の平準化や、トラック輸送距離の短縮による環境負荷低減を目指して総額120億円の設備投資に踏み切った。これらの設備が稼働すると、アサヒビール名古屋工場はペットボトル商品を年間900万箱製造できるようになり、ビール類や清涼飲料などを中部エリア向けに年間3000万箱以上を出荷する物流拠点となるほか、輸送距離の短縮などで年間の二酸化炭素排出量は3400トン削減できるという。