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ZMP、「CarriRo」棚搬送型ソリューション開発

2021年12月2日 (木)

▲物流支援ロボット「CarriRo」(出所:ZMP)

荷主ZMP(東京都文京区)は2日、物流支援ロボットCarriRo(キャリロ)の棚搬送型ソリューションを発表した。EC(電子商取引)や通販系のピッキングや入出庫搬送業務について、既存設備でも導入しやすい低コストな省人化を実現する取り組みとして、業界の注目を集めそうだ。

新型コロナウイルス感染拡大に伴う「巣ごもり需要」に端を発するECや通販市場の急速な進展により物流ニーズが高まり、倉庫内作業者の業務負荷や人手不足が喫緊の課題になっている。

棚搬送型ロボットシステムは、占有スペースの特殊設計や高額なシステム導入費用がハードルになるほか、ピッキング業務の省人化は出来ても入出荷の搬送は人手で行う必要があるなど、抜本的な解決に必ずしもつながっていないのが実情だ。

ZMPは、専用のパレット台車への自動での潜り込み・切り離しの機能を活用したキャリロの棚搬送型ソリューションを開発。キャリロの高い柔軟性や低コストの特徴を活かしながら、従来の棚搬送型の搬送ロボットと同様の使い方が可能であるため、既存設備でも導入しやすいのが特徴だ。

▲棚搬送型ソリューションのイメージ(出所:ZMP)

パレット搬送は、無人フォークリフト「CarriRo Fork」(キャリロフォーク)やAGV(無人搬送車)・AMR(自律走行搬送ロボット)タイプのキャリロで自動搬送する。ピッキング時は、CarriRo AD+(キャリロ・エーディープラス、パレット積載タイプ)の専用パレット台車に棚を増設。クラウド制御システムROBO-HI(ロボハイ)を使うことにより自動制御で保管エリアのキャリロを所定の専用棚へ潜り込ませてピッキングエリアへ呼び出し、ピッキング後は所定の位置に専用棚を戻し切り離す。梱包・出荷時には、ピッキングされた商品が積載された六輪カートやカゴ台車をキャリロで牽引しバースまで自動搬送する。