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FRが持続可能な行動計画策定、環境配慮輸送も注力

2021年12月2日 (木)

(出所:ファーストリテイリング)

アパレルファーストリテイリング(FR)は2日、サステナビリティの主要領域で2030年度目標とアクションプランを策定したと発表した。物流面を含めた持続可能な社会構築に向けたビジネスモデルを推進する姿勢をステークホルダーに広く示すことで、社会課題の解決と企業価値向上を促進する取り組みだ。

店舗など自社領域で2030年度までに温室効果ガス排出量を19年度比で90%削減するほか、サプライチェーン領域目標として30年度までに温室効果ガス排出量を19年度比で20%削減。さらに商品領域目標として30年度までに全使用素材の50%をリサイクル素材などに切り替える。

あらゆる人の生活を豊かにする「究極の普段着」というLifeWear(ライフウェア)の考え方を進化させ、品質やデザイン、価格だけでなく環境・人・社会の観点を含むあらゆる「よい服」の定義に応える服づくりを進めていく取り組みの一環。ファーストリテイリンググループ全体で、ライフウェアのコンセプトにもとづき、持続可能性と事業の成長を両立する新たなビジネスモデルへの転換を加速していく。

▲新たなビジネスモデルのイメージ(出所:ファーストリテイリング)

顧客が本当に必要とするものだけをつくり、販売する「有明プロジェクト」と連動して、服の生産から輸送、販売まですべてのプロセスにおいて、温室効果ガスや廃棄物を徹底的に排除した環境負荷の少ないモノづくりを実現する。

同時に、すべてのプロセスにおいて人権に配慮した、顧客が安心して商品を購入できるサプライチェーンを構築する。さらに販売後も、リユースやリサイクルなどを通してライフウェアをより長く生かし続けるための新たなサービスや技術の開発に取り組む。

複雑化する社会課題の解決に寄与するため、服の事業を通じた社会貢献活動やダイバーシティの取り組みをグローバルで拡大。これらの取り組みを通じて、ライフウェアの価値を高め、すべての顧客によい服をより長く愛用していただくという、ファーストリテイリングの考えるサステナビリティを進化させていく。