点呼実施せず、前橋の運送会社に事業停止処分

行政・団体関東運輸局は7日、群馬県前橋市の運送会社・市川企画が「すべての運転者に対してまったく点呼を実施していなかった」などとして、30日間の事業停止処分を行った。事業停止と併せて、延べ100日間の車両使用停止も命じた。

発表によると、関東運輸局は「法令違反の疑いがある」との情報を受けて2020年10月16日に市川企画の本社営業所を監査した結果、点呼の実施義務違反▽疾病のおそれのある乗務▽乗務記録事項違反▽運転者に対する指導監督違反▽定期点検整備の実施違反▽社会保険未加入――など、貨物自動車運送事業法をはじめとする12項目もの関連法規違反を確認した。

今回のケースでは「（点呼を）まったく実施していなかった」ことなどについて、違反の程度が重いと判断され、事業運営への影響がより大きい事業停止処分に至った。市川企画の累積違反点数は40点（関東運輸局管内）となった。