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鴻池運輸、日台間に新造の貨物船導入で輸送力拡大

2021年12月21日 (火)

ロジスティクス鴻池運輸は20日、日本と台湾の間で提供する定期配船サービス向け新造船「KIZUNA(きずな)21」を12月17日に就航したと発表した。

KIZUNA21は、貨物の積み降ろし用クレーンを装備した在来型貨物船で、日本と台湾の間で主に鋼材や重量物の輸出入貨物を扱う定期配船サービス向けの自社運航船の代替船だ。クレーンを大型化し、吊り上げ荷重40トンのクレーンを2基装備し、最大で80トンの貨物に対応可能。積載重量も8000トンと従来船の1.6倍に高めた。

環境性能も特徴で、燃費向上とCO2排出量削減を図るため、省エネ仕様のエンジンを搭載したほか、スクリューの流力を向上させる技術を導入した。

▲「KIZUNA21」試運転の様子(出所:鴻池運輸)

鴻池運輸によると投資額は18億円。今後は、大阪を起点に日本と台湾の間を定期運航する予定だ。今回の新造船の導入を契機として、海上貨物輸送の需要増加に伴う積載スペース不足の解消と荷役能力の増強を図ることで、より安定した物流サービスを提供していく。