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ESRが神奈川県と災害協定、施設内を輸送拠点に

2021年12月22日 (水)

環境・CSRアジア太平洋地域に特化した物流不動産開発を手がけるESR(香港)は22日、災害時に神奈川県の協力要請に基づき、神奈川県内にESRが保有する物流施設内のスペースを提供し、広域物資輸送拠点の開設支援を行う「災害時における広域物資輸送拠点の開設等に関する協定書」を12月21日付で締結したと発表した。

今回の協定締結により、災害発生時に神奈川県の協力要請に基づき、ESRは対象施設内の倉庫や車路、バースや外構部分など使用可能なスペースを提供。神奈川県が災害対応を円滑に実施するための広域物資輸送拠点として活用できるようにした。災害協定で物流施設の外構部分以外も利用できるようにしたのは神奈川県ではESRが初めて。

ESRは神奈川県内に3件の物流施設を保有。さらに現在4件の開発を進めているが、協定はESRが今後新たに開発する物流施設も対象。災害発生時は、双方とも災害規模や物流施設の利用状況などに応じ臨機応変に対応する必要があることから、ESRは神奈川県と円滑な実施に向け協議を重ねていく。

ESRはこれまでに、全国で埼玉県久喜市、千葉県市川市、大阪府藤井寺市、同松原市の4市と災害協定を締結している。

▲協定締結式での(左)ESR・スチュアート・ギブソン代表取締役と(右)神奈川県・⿊岩祐治知事(出所:ESR)

12月21日の協定締結調印式で、神奈川県の黒岩祐治知事は「災害はいつ起こるかわからない。そのために我々は徹底的に準備しておくことが大事だ。神奈川県でも大きな地震があった際に全国から送られてくるであろう救援物資をどこに保管して、どのように分配するのか、その拠点をしっかり定めておくことは、非常に重要なことだ。災害発生時にESRの施設内のスペースを活用することで、県民の安全・安心がより高まったものと考えている」とコメント。ESRのスチュアート・ギブソン代表取締役は「働く人に優しい施設を追求し、最先端技術も積極的に導入しつつ、今までにない物流施設の建設を目指しているが、通常時のみならず、災害時にも地域の皆様へ安心・安全をご提供できることは、まさにESRの理念を叶えるものだ」と意義を語った。

神奈川県内のESR物件については、レッドウッド生麦ディストリビューションセンター(DC)▽ESR川崎夜光DC▽ESR茅ヶ崎DC――の3物件が完成済み。ESR横浜幸浦DC1(2022年1月完成予定)▽ESR川崎浮島DC(22年8月完成予定)▽ESR横浜幸浦DC2(23年1月完成予定)▽ESR東扇島DC(23年3月完成予定)――の4件が開発中だ。


▲(左から)レッドウッド生麦DC、ESR横浜幸浦DC2、ESR東扇島DC