ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

TRMとDMP、郵便物自動仕分けシステム開発

2022年1月13日 (木)

サービス・商品高島ロボットマーケティング(TRM、東京都千代田区)とディジタルメディアプロフェショナル(DMP、東京都中野区)は13日、オフィス内の省人・省力化を目的とした協働ロボットとAI搭載3Dカメラを活用した新サービス「郵便物自動仕分けシステム」を共同開発したと発表した。19~21日まで東京ビッグサイトで開催される「第6回ロボデックス-ロボット開発・活用展-」にて実演デモが行われる。

TRMなどによると、デジタル化が進んだ現在も、企業には毎日大量の郵便物が届き、それをオフィスの後方支援的な存在を担う担当者が手作業で部署や個人などに仕分ける作業が行われている。

このような「単純作業」に人員を割くことが、経営側、従業員側の双方から課題視されてきた。このため、社員を単純作業から開放することにより、付加価値の高い業務に従事させたいというニーズが、企業側から高まっているという。

協働ロボットは、慢性的な人手不足に加え、新型コロナウイルス禍の影響で生産現場やオフィスなどでのソーシャルディスタンスの必要性が問われるなか、人間による手作業をロボットに代替させる動きが加速していることから、注目を集めていた。

また、これまでは工場での導入が中心だったが、少子高齢化にともなう人手不足やコロナ禍でのリモートワーク拡大が続く昨今、オフィスでの導入にも注目が集まり始めていた。

新サービスはこのような背景から企画され、TRM取り扱いのユニバーサルロボット社製協働ロボットと、DMPが取り扱う協働ロボット向け画像認識システムとAI文字認識ソフトウェアを組み合わせることで開発された。

事務作業の省人・省力化の実現▽郵便物の形状、文字、コードや企業ロゴのAI判定による自動仕分け▽省スペース▽協働ロボット本体・周辺機器はレンタルも可能——であることが特徴。

郵便物の形状、表面上に印字された文字、コード及び企業ロゴなどをAI搭載のシステムが高速スキャンし自動判定。協働ロボットが郵便物を吸着し、指定されたトレイに仕分けされる。

▲郵便物自動仕分けロボットのイメージ(出所:高島ロボットマーケティング)

近く、国内商社向けに販売予定で、両社はさらに連携を強化し、オフィス内の省人・省力化を目的とした商品の顧客開発や導入を進めていきたいとしている。