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ダイヤサービス、28日に千葉市とドローン配送試験

2022年1月19日 (水)

行政・団体ドローンサービスを提供するダイヤサービス(千葉市花見川区)は28日、千葉市と共同でドローンによる物流事業の社会実装に向けた試験を実施する。物流領域で発生する二酸化炭素の排出量削減や労働力不足の解消が目的で、3年後の官民で実用化を目指す。

同社がこのほど、試験概要について発表した。千葉市は国家戦略特区として、農業をはじめさまざまな領域でドローン活用に関する取り組みを行っている。今回の試験は、同市が設ける「ちばドローン実証ワンストップセンター」を通じて、環境省の補助事業へ共同申請した。

千葉市の中でも花見川区は、東京のベッドタウンとして1960年代以降に宅地開発が急速に進んだが、将来的に大幅な人口減少が予測され、地理的に大規模災害時に住民が孤立する恐れも指摘されている。こうした地域の社会問題を解消するため、試験ではドローンによる支援物資の運搬も視野に入れる。

使用する機材は全長87センチ、高さ56センチと、全長56センチ、高さ33.3センチの2機で、「農作物の運搬」「宅配」「災害対応」の3種類を行う。ドローンに地元の農作物7キロ程度を積載し、農家の元を離陸して集荷場まで運び、積み下ろしを行う。宅配はドローンが生活必需品2キロを民家まで届けるとともに、災害対応では空撮ドローンによる道路上の安全点検やけが人の探知などを試みる。

▲試験に使用する五百部商事のAC-0810#(出所:ダイヤサービス)

いずれの試験も花見川区内のドローン屋外飛行練習場を集荷場やスーパーに見立てて、高齢化に伴う運搬問題や買い物難民、災害支援といった地域課題の解消を念頭に置く。見学希望者は21日までに、専用ページから申し込む。当日の天候によって試験は中止する。

見学希望者申込専用ページ