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福山通運3Q、運送事業の拠点整備奏功し増収増益に

2022年2月9日 (水)

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財務・人事福山通運が9日発表した2022年3月期第3四半期累計連結決算は、売上高が前年同期比2.5%増の2201億8200万円、営業利益が12.0%増の194億2700万円、経常利益が9.8%増の203億100万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が7.3%増の135億8300万円となり、第3四半期としては3年ぶりの増収増益だった。

主力の運送事業は、売上高は前年同期比1.9%増の1930億5800万円、営業利益は13.8%増の180億3200万円となった。21年4月に福井越前営業所、12月に福岡糸島営業所を開設するなど、輸送品質向上のための集配拠点整備に注力したほか、7月には名阪特急「アーバンライナー」を使用した貨客混載輸送を近鉄名古屋駅と大阪難波駅間で開始するなど当日配送サービスの強化に努めた。

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25メートルダブル連結トラックの新路線拡大を進めるとともに、12月には夜行バスを使用した貨客混載輸送を仙台市と大阪府八尾市の間で開始するなど、幹線輸送の効率化や労働力不足への対応、CO2削減による地球環境負荷の低減にも取り組んだ。

流通加工事業は、売上高が6.1%増の147億8400万円、営業利益は2.9%増の25億2100万円となった。12月に3PLの拠点となる福岡空港流通センターを開設。既存施設の稼働率向上や加工業務の拡大による収益確保に努めた。

国際事業は、海上輸送はひっ迫した状態が続いているものの、8月以降は取扱いも前年を上回るなど堅調に推移。海外でのトラック輸送もおう盛な需要を維持した。

2022年3月期の通期業績予想は、21年5月11日公表の数値を据え置き、売上高2895億円、営業利益213億円、経常利益219億円、親会社株主に帰属する当期純利益156億円とした。