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セイノーHD、営業活動や効率化奏功し3Q増収増益

2022年2月10日 (木)

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財務・人事セイノーホールディングス(HD)が10日発表した2022年3月期第3四半期累計連結決算は、売上高が前年同期比3.4%増の4536億2500万円、営業利益が25.6%増の224億1300万円、経常利益が20.2%増の248億100万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が19.2%増の153億500万円となり、第3四半期としては3年ぶりの増収増益だった。

輸送事業は、売上高が前年同期比3.2%増の3398億2800万円、営業利益は31.0%増の171億7300万円で増収増益だった。中核を担う西濃運輸は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済停滞からの回復を進めるなかで、業種別実績データ分析による好調な業種への戦略的な渉外活動や、顧客情報を一元管理する「顧客カルテシステム」の活用による取扱貨物量の確保に注力。路線便の運行効率化などの取扱貨物量に応じたコストの最適化を推進に取り組んだ。混載ブロックトレイン「カンガルーライナーTF60」を東京貨物ターミナル駅・東福山駅間で運行するなど、CO2排出削減やトラックドライバー不足の緩和、働き方改革にかかる取り組みも進めた。

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自動車販売事業は、売上高が1.6%増の726億1800万円、営業利益は5.9%増の38億1400万円で増収増益だった。トラック販売について、顧客獲得に向けた各種営業活動をはじめ、保有台数の増加を図るための拡販に努めたことから、新車販売台数は前年同期実績を上回った。物品販売や不動産賃貸などの事業についても、効率的な事業運営の効果で増益を確保した。

2022年3月期の通期業績予想は、21年11月12日公表の数値を据え置き、売上高6070億円、営業利益295億円、経常利益321億円、親会社株主に帰属する当期純利益205億円とした。