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IIFが東京都羽村市で物流施設再開発、24年春稼働

2022年3月10日 (木)

拠点・施設産業ファンド投資法人(IIF)が資産の運用を委託する資産運用会社の三菱商事・ユービーエス・リアルティ(東京都千代田区)は9日、「IIF羽村ロジスティクスセンター」(東京都羽村市)の再開発を決定したと発表した。同日付で再開発事業に関する定期建物賃貸借予約契約を締結。既存物件を解体して2023年2月に新たな物流施設を着工、24年3月に稼働する計画だ。

▲再開発物件イメージ図(出所:IIF)

産業ファンド投資法人は、IIF羽村ロジスティクスセンターの長期的・安定的な収益基盤の構築と競争力向上を目的に、再開発後のテナントを確定したうえで既存建物を解体し、新たに物流施設を建設して取得する。

同センターは、2016年12月の取得以降、現賃借人であるコカ・コーラボトラーズジャパンが東京西部エリアにおける主要な物流拠点としてきたが、関東近郊における配送拠点の集約を背景とした中途解約の申し出を受けて、産業ファンド投資法人が退去後の物件運用について検討していた。

▲広域周辺図(出所:IIF)

同センターは国道16号から2キロ、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)「日の出インターチェンジ(IC)」を最寄りに、東京都心部をはじめ首都圏各地へのアクセス性が高い。物流施設や工場が集積する工業専用地域内にあることから24時間稼働が可能な希少性の高い立地特性が特徴だ。一方で、完成後30年が経過しており、後継テナント誘致にあたって電気設備を中心とした改修工事が必要となる可能性があること、指定容積率に対する未消化割合が大きいことから、既存建物を維持する前提でのテナント入れ替えに加えて、再開発の実施など運用面での複数の選択肢を慎重に検討した。

その結果として、産業ファンド投資法人の既存テナントである東京ロジファクトリー(東京都立川市)と10年間の定期建物賃貸借予約契約を締結したうえで再開発を実行し、延床面積を拡張した汎用性を有する最新型物流施設へ建て替えることが、投資主価値向上に最も寄与するものと判断した。

IIF羽村ロジスティクスセンター(新規物件)の概要
所在地:東京都羽村市神明台4-8-16
敷地面積:6932平方メートル
延床面積:1万3823平方メートル
構造:鉄骨造、地上4階建て
取得価格:25億900万円(予定)
鑑定評価額:34億2000万円(調査価額)