トラック世界市場、27年までに年7.5％成長と予測

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調査・データ米Report Ocean（レポートオーシャン）は15日、トラックの世界市場について、2021年から27年までに年7.5％以上のペースで拡大するとの予測を明らかにした。

EC（電子商取引）の普及や新型コロナウイルス感染拡大に伴う宅配需要の高まりで、物流や建設、各種インフラ活動が先進国だけでなく新興国でも活発化。トラックの需要は急速に高まっている。

車両メーカーもこうした動きをビジネスチャンスと捉えて、安全で快適な走行性や用途に合わせたスタイルを追求した新型モデルを次々と市場に投入している。米ゼネラルモーターズはピックアップやバンなどのキャリアを持つフリート購入者を中心に、米国で中型商用車分野へ再参入。いすゞ自動車のキャリアをシボレーブランドで販売する方針。独フォルクスワーゲンは2021年、スカニアとMANの2ブランドを統合し、キャリア持株会社としてシナジーを高める計画を明らかにしている。道路インフラの継続的な改善も、市場成長を高める要素となる。

地域別では、政府の積極的な取り組みが成長を後押しし、市場シェアで世界の主要地域となっているのがアジア太平洋地域だ。北米は2021-2027年の予測期間において、最も高い成長率を示すと予想されている。レポートオーシャンは、自動車産業における生産能力の向上や産業の近代化などの要因が、アジア太平洋地域のトラック市場に有利な成長見通しを生み出すとみている。