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世界小売物流市場、2027年まで年率12%拡大

2021年12月20日 (月)

(イメージ)

調査・データ米調査会社のREPORT OCEAN(レポート・オーシャン)は19日、世界の小売ロジスティクス市場について、ことしから2027年にかけて年率11.8%以上のペースで成長するとの予測を明らかにした。2020年の市場規模は2054億4000万米ドル(23兆3277億円)。

インターネット普及率の上昇により、EC(電子商取引)のトレンドが高まった結果、小売ロジスティクスの需要が高まっている。物流業者との長期契約の増加やインフラ整備、倉庫開発のための公共投資、電子商取引市場の上昇が市場の成長を後押ししている要因だ。

さらに、AI(人工知能)などの技術の統合やラストマイル配送が存在感を高めており、近い将来に市場の成長機会をもたらすと予想。とはいえ、一部の新興国におけるインフラ整備の遅れは、今後数年間にわたって市場の足かせとなる可能性もある。

地域別では、アジア太平洋地域は、電子商取引分野の成長と相まって小売製品の顧客層も厚いことから、収益面で市場を支配している。アジア太平洋地域は物流インフラ整備への投資の増加や輸送手段の進化により、予測期間中に最も高い成長率を示すと分析している。