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倉庫サービス世界市場、年8%拡大で30年に73兆円

2022年3月28日 (月)

(イメージ)

調査・データ米調査会社のReport Ocean(レポートオーシャン)は25日、倉庫・保管サービスの世界市場について、ことしから2030年までに年平均7.8%のペースで拡大し、30年には5991億米ドル(73兆1000億円)に達するとの予測を明らかにした。

レポートオーシャンは、21年の倉庫・保管サービスにおける世界市場規模を3316億米ドル(39兆8000億円)としており、30年には1.8倍に達する計算だ。

市場が拡大する最も大きな要因の一つとして、農業の急速な発展を挙げる。果物や野菜を汚染から守るため、より良い冷蔵倉庫や倉庫施設の需要が高まっていることも、世界の倉庫・貯蔵サービス市場の成長に拍車をかけるとしている。

さらに、製薬業界の成長と新薬の需要の高まりも、効率的な倉庫・貯蔵サービスの需要を押し上げ、市場全体の成長を後押しする。

各国政府による、人口増加による食糧需要の対応に向けた動きの加速も、世界の倉庫・貯蔵サービス市場に恩恵をもたらす要因となる。サイクルカウントやウェブマップサービス機能、バーコードスキャン、在庫管理の改善など、最新の機能が組み込まれた最先端の倉庫の人気が高まっていることも、世界の倉庫・保管サービス市場の成長を加速させる。

地域別では、アジア太平洋地域が最大の市場として台頭すると予測。中国やインドネシア、マレーシア、インドといった国々で人口が増加しており、可処分所得の増加や包装された食品や医薬品の需要の高まりが、世界の倉庫・保管サービス市場の成長に貢献する。