輸送用ケース世界市場、成長率年4％以上と予測

（イメージ）

調査・データ米Report Ocean（レポートオーシャン）は、荷物の輸送用ケース・箱（ボックス）の世界市場は2027年まで年4％以上の成長率で推移するとの予測を発表した。

輸送用ケースとボックスは、輸送や保管をする際に物品を梱包する箱で、梱包箱とも呼ばれる。使用する利点は、適切な設計により利用可能な輸送スペースを最大限に活用することで、パレットや貨物単位で包装を移動し、持ち上げたり収納したりして積み重ねることができる点だ。レポートオーシャンは「近年のEC（電子商取引）の需要増を受け、荷物をより丁寧に扱って保管するニーズが高まっている」と、堅調な伸びの要因を分析している。

地域別でみると、インドのEC市場は2020年の462億ドル（5兆4760億円）から、5年間で1114億ドル（13兆2040億円）、10年後（2030年）には3500億ドル（41兆4850億円）へ成長すると予測している。政府による規制規定の強化の動きが成長を鈍化させる一因としながらも、貿易マージンの拡大に伴い輸送用ケースなどの需要が増加するとの見方を示し、アジア太平洋地域が最も高い成長率を示すとみている。