環境・CSRDHLジャパン(東京都品川区)は23日、二酸化炭素や汚染物質を排出しない三菱ふそうトラック・バス車製の電気トラック(EVトラック)「eCanter」(イーキャンター)を2台導入すると発表した。工場や倉庫が集積する東京都品川区八潮周辺と京都市での集配業務に活用する。2022年中に日本国内でEVトラックを計10台を導入する予定で、気候変動対策の一環として取り組みを加速させる。
同社は2050年までに、ロジスティクス関連の二酸化炭素排出量を実質ゼロにする目標を掲げている。今後も世界各地で、EVの導入や新規施設のカーボンニュートラル化を通じた環境対策に注力するとして、グループ全体で2030年までにラストマイル配送車両の60%電動化などに向け、70億ユーロ(9341億円)を投資する方針を表明。既に世界でEV車両2万1400台を導入している。
日本では2014年の軽貨物用EVを皮切りに、21年に電動三輪車3台、電動軽車両4台、電動バイク10台を導入し、配送車両のEV化を積極的に推進している。
トニー・カーン社長は「気候変動への取り組みは、ロジスティクス業界に課せられた大きなミッション。業界のグローバルリーダーとしての責任を果たしていく」などとコメントした。