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三菱ふそう、電気トラックeCanter世界300台到達

2021年11月16日 (火)

荷主三菱ふそうトラック・バス(川崎市中原区)は15日、電気小型トラック「eCanter」(イーキャンター)の世界納車台数が300台に達したと発表した。

三菱ふそうは2017年、日本市場で初の電気小型トラック「イーキャンター」の販売を開始。これまでに米国、欧州、日本を中心に世界各国に展開している。

三菱ふそうはこの日、持続可能なモビリティと輸送について考察するイベント「サステナブル・モビリティ・フォーラム」を開催。イーキャンターを導入した独DBシェンカーとイケア・ジャパン(千葉県船橋市)が、日本や欧州でのイーキャンターの活用事例とカーボンニュートラル化に向けた取り組みについて紹介した。

電動で駆動することで排出ガスを出さず、1回の充電で100キロメートルの走行が可能なイーキャンターは、廃棄物処理から都市部の小口配送まで、物流をはじめとするさまざまな業種に導入されている。イーキャンターは、都市部での騒音や排出ガス削減に貢献しながら、都市内輸送で活用出来ることが実証されているほか、騒音や振動が少ないことから、頻繁に発進や停止を繰り返す走行ルートや早朝・深夜の運行に適している。

(出所:三菱ふそうトラック・バス)

物流会社のDBシェンカーはグローバルでイーキャンターを運用。イケア・ジャパンは所有する2台のイーキャンターを横浜市や東京都内の店舗への商品配送用に活用するほか、物流パートナーが所有する1台を顧客向け配送に関東エリアで使用している。イーキャンターの累計走行距離は、世界中で合計400万キロメートルを超えた。

三菱ふそうはゼロ・エミッション輸送の先導者として、39年までに日本国内で販売するすべての新型車両を走行時にCO2を排出しない「CO2ニュートラル車」にするビジョンを掲げ、持続可能な未来を実現することを表明。DBシェンカーやイケア・ジャパンなどの貴重な評価を今後の改良に活かすとともに、他のモデルの電動化にも反映していく。